木材塗料の基礎

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木材塗料の基礎

08.着色について

8-9.材質にみる着色のポイント
 
材の特徴的性質 樹種 着色のポイント 一般的な着色剤の種類
導管が比較的大きい材 ナラ、ケヤキ、セン、ニレ、カリン、タモ、アッシュ等 ワイピング型着色剤で拭き取りにより導管がより強調される。但し、導管がかなり深いので導管の充填性を考慮する。導管を強調したくない場合は、目止では薄い色にし、塗膜着色で着色をする。 染料系・顔料系
導管が比較的大きく、面縁材、框材として使用される材 ニヤトー、ペルポック、ラミン、ラワン、マトア等 目詰まり効果を重視したワイピング型着色剤を使用する。導管を強調したくない場合は、目止では薄い色にし、塗膜着色で着色をする。 染料系・顔料系
導管が中位の散孔材 カバ、ペンシル、マコレ等 ワイピング型着色で拭き取りによって導管を強調する。導管がやや浅いので充填性よりも着色効果が重視される。 染料系・顔料系
導管が比較的小さく、面縁材、框材として使用される材 アガチス、ブナ等 着色効果を重視したワイピング型着色剤を使用する。 染料系・顔料系
吸い込みの激しい材 マツ、シナ等 木地直接への着色では濃くムラになりやすいため、美しく着色する場合は捨て塗りなどの処理後に着色するか、塗膜着色を行う。 染料系・顔料系
着色ムラの出やすい材 ブナ、スプルース等 木地直接への着色ではムラになりやすいため、美しく着色する場合は捨て塗りなどの処理後に着色するか、塗膜着色を行う。 染料系・顔料系
木材自体の変色が問題となる材 カラマツ等 材の変色方向と同系統の色調で着色する。 染料系・顔料系
素地密着の悪い材 シタン、コクタン、モアビ等 素地が非常に硬く、特殊な成分を含んでいる材は、付着性を向上させるためにポリウレタン系のシーラーを使用すると良い。着色面では堅木であり、木理も鮮明なので、染料系着色剤を使用すると、より美しい仕上がりになる。 染料系・顔料系
ヤニ分の少ない散孔材 サペリ、サクラ、プビンガ等 染料系着色剤で希望の色が得やすい。 染料系・顔料系
ヤニ分の多い材 ローズウッド、パープルウッド等 変色や素地密着不良の原因となるので、素地調整時にアルコール、灯油を使って拭き取り、ストップシーラー(ヤニ止めシーラー)を塗布する。 染料系・顔料系
木理の明瞭な材 ケヤキ、セン、タモ等 木理を強調させるため、拭き取り(ワイピング)などにより、導管部分を重点的に着色する。 染料系・顔料系
木理の不明瞭な材 ホワイトパイン、ベイツガ等 木地に直接、着色を行なうと、木理が消えてしまうため、木理を美しく生かすには、塗膜着色を行ない、色調によって美観を高める。 染料系・顔料系
放射組織(髄線など)の大きい材 ケヤキ、ナラ、シルキーオーク、カシ等 着色面では堅木であり、木理も鮮明なので、その表情を鮮明にするためには、染料系着色剤を使用すると、より美しい仕上がりになる。 染料系・顔料系