木材塗料の基礎

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木材塗料の基礎

07.塗装工程の種類と工程の詳細

7-2.木地仕上げ(生地仕上げ、無垢仕上げ)
 

木工塗料において、木地仕上げ(生地仕上げ)といわれる塗装は、木材がもつ天然の色や質感を損なわない塗装方法のことで、一般的には着色を行わず、 塗膜もごく薄くし、木地にそのまま透明塗料を塗装するため、素材色が濡れ色となって仕上がり、質感も木材の肌をそのまま表現し、まるで透明の漆を塗ったような仕上げのこと です。
無垢材に塗装した場合、ムク仕上げとも評されることがあります。

同様な塗装でも、肌の白い木材(ナラ、タモ、ヒノキ、メープル等)に対し、無黄変の塗料を使用し、尚且つ艶も低グロスにすることで、見た目では何も塗っていない様な仕上げをすることが可能で、このような塗装を白木仕上げと表現します。
白木仕上げでは質感は木材そのものですが、塗装の目的である、木材の保護の機能が発揮され、長く木材の質感や美しさを保つことができます。そのためにごく薄膜で保護の機能のある塗料の選定が必要です。(セラウッドシリーズが最適です

また、木地仕上げ(ムク仕上げ)の一種で「うずくり仕上げ」というものも塗装では同種の塗装になります。

※うずくり仕上げ、ススキの根を乾燥させて束ね、ひもで固く巻いた「うずくり」と呼ばれる用具を使い無垢材の表面をこすると、軟らかい早材部が深く削られ、晩材部は浮き出て凹凸が生まれます。それによってできた、凸部である硬い晩材部に物が当たっても、比較的傷が付きにくくなり、結果的に木材の強化になる、古くからある手法です。

木地仕上げは塗装的にはオープン塗装の一種ですが、近年、木材らしい質感をより求められるようになり、木工塗装でも木地仕上げの比率が高くなっています。

【木地仕上げ(生地仕上げ、無垢仕上げ)塗膜断面図】

【失敗例:木地仕上げ(生地仕上げ、無垢仕上げ)塗膜断面図】

【木地仕上げ(生地仕上げ、無垢仕上げ)塗装工程例と各工程の注意事項】

工程 ポイント
木地調整 木地仕上げにおいて一番のポイント。完全に平滑にする様、他の工程に比較し、特に注意が必要。
うずくり仕上げの場合は毛羽をきれいに取る。
下・中塗り 塗料を低粘度に調整し、木材に染み込ませるように塗装する。白木仕上げでは無黄変にするなど、塗料の選定に注意が必要。
研磨 下・中塗りではほとんど塗膜がないので、毛羽を取る程度に軽く研磨を行う。
上塗り 塗料粘度に注意。白木仕上げの場合は無黄変タイプを使用。
無塗装感を出すには、艶を低グロスに。